まぐまぐ『ガラス玉遊戯』014サンプル  

 

□考えないことを考える□

私たちは通常、考えるべきことを考えています。ところが、ガラス
玉遊戯では、考えていないことを考えます。

可能性を表現していきますが、それは語られていない可能性の実例
として表現され、語られない可能性は語られないまま、作品の表現
は終わりに向かい、実際に終わります。

ところが、語られない可能性は、語られる可能性が調和の内にある
ことで、考えられる直前の段階に至ります。

作品010では、表現される可能性は心の超越についてですが、心
の超越に関する語られない何かがガラス玉によって暗示されます。
http://glass-bead-game.potential-performers.com/sakuhin3/010.html

ステージ1では、集合についての解釈以外は「まだ考えられていな
い」ことです。

ステージ2では、心についての解釈以外は、「まだ考えられていな
い」ことです。

ステージ3では、可能性の全体像以外は「まだ考えられていない」
ことです。

ステージ4では、これまでに考えられてきたことで、まだ考えられ
ていないことについて、考えようとしています。

考えていることを考える以外に、考えられていないことを考えるこ
とが可能で、それは、考える準備段階を展開することにより可能に
なります。

調和の能力により、考える準備段階を展開することで、考えていな
いことを考えることが可能になります。

この、考えられていないことを考えうるものにする調和の能力の用
い方が、ガラス玉遊戯の楽しみとも言えるでしょう。

なお、可能性そのものより、可能性で見い出される「目的」に注目
してください。目的を自由に出せることで、理由の能力が前提され、
自由な理由の美がガラス玉遊戯を成り立たせているからです。可能
性は人間の元々の能力で、ガラス玉遊戯にとっての手段なのです。

それでは、また、次回に。

  

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