まぐまぐ『ガラス玉遊戯』013サンプル  

 

□細胞が考える?□

いま、新しい作品にとりかかっています。でも、このメルマガでは
楽しい読み物となるようにもしたいので、ガラス玉の利用にこだわ
らずに、進めていきたいと思います。

癒しというのが、もう一般的なコンセプトになりましたね。
日々が心を疲れさせるたびに、心を取り戻す必要が生じてきます。
ところで、心の疲れではなく、心の傷の場合、私たちはどのような
ことをする必要があるでしょうか?その心の傷の原因を取り除けな
い場合はどうしたら良いのでしょうか?

一般的には、心の傷をそのままに、日常の生活をできるように癒し
となる「解釈」をつけて、痛みと共生する、となるでしょう。

ところで、思考による解釈以外に、痛みと共生する方法があります。
薬により、神経をコントロールすること、ですね。

心に痛みのある方を、気の毒に思います。そんな私にも、心に傷は
あります。傷のない人を探す方が困難なのかもしれません。

こんなところから、話を先に進めるのも気がひけるのですが、ガラ
ス玉遊戯的に考えてみましょう。

薬物による神経のコントロールとは、化学物質による細胞への働き
かけによりなるものです。その結果、思考の内容が変化します。
これを反対に考えてみましょう。

思考の内容は細胞の状態により変化する、となります。すると、思
考は細胞全体の働きの結果となり、思考の起源は細胞にある、とな
ります。

薬物が細胞に働きかけるとは、化学物質が細胞を構成するものと相
互作用を引き起こす、と解釈できるでしょう。
すると、思考の起源は、分子レベルまで下がって考えることができ
る、となります。

面白いと思いませんか?
私たちが思考することに適切に影響する薬物があるということが、
分子レベルから思考がはじまるということの説明に利用されるので
す。

すると、石にも魂がある、という日本古来の考え方も、意外と否定
できないのかもしれない、となります。

もちろん、これらは思考の遊びにすぎません。
細胞全体で組織をなしている脳の働きによる思考と、分子レベルか
ら思考があるとできる、という二つの発想は、必ずしも両立するも
のと言える根拠は、想定にすぎないからです。

でも、化学物質が思考に関係するなら、分子レベルから思考がはじ
まる、という飛躍した思考が得られ、それがもっともらしく感じら
れるところに、思考の神秘があらわれ、この神秘を楽しむのがガラ
ス玉遊戯なのです。

それでは、また、次回に。

  

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